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制作時の落とし穴

採用サイトによくある5つの勘違い

斬新なデザイン、抽象的なイメージコピーは重要ではありません。
採用サイトは求職者と真摯に向き合うことが最も重要です。

採用サイトを制作する企業が増えてきた一方で、真摯に求職者と向き合う採用サイトをほとんど目にしたことがないのが実情です。採用サイトで効果を目指すのであれば、「斬新でカッコいい採用サイトを制作すればエントリーが増える!」という幻想は捨てましょう。
このページでは、採用サイトによくある勘違いを5つご紹介します。「せっかく採用サイトを制作したのに効果が出ない……」と後悔することがないよう、参考になれば幸いです。

01

大企業の取り組みを真似て「それっぽい」採用サイトを作れば大丈夫?

昨今、採用難に苦しむ企業が増加しており、連動するように採用サイトを制作する企業も増えてきました。この手の新たな取り組みには広告代理店が絡んでいることもあって、大企業から徐々に中小企業に浸透していくケースが多い傾向にあります。大企業から波及した影響なのか、昨今目にする多くの採用サイトは、抽象的で情緒的なイメージコピーの多用やモデルのようなポーズを決める被写体など、どこか広告っぽく、アーティスティックな表現が目立ちます。

このような戦略は、すでに一般消費者に認知されている大企業だからこそ通用するのであって、一般的な中小・中堅企業がそのまま実施しても違和感を生むだけです。もちろん、会社が実際にそのような社風であり、ブランドメッセージとして一貫しているのであれば何の問題もありません。

しかし、実態としてはそういった企業はごく限られています。背伸びした表現方法は会社の実態との乖離を生み、求職者と企業側のギャップとなって、せっかく採用できたとしてもその後の定着を阻害する原因になってしまいます。

また、採用サイトはどの業種や業界であれ、対象者が「求職者」という共通点があることから、ある程度汎用性があります。そのため、昨今目にする採用サイトはどのサイトも同じようなメニュー項目、内容、コンテンツが掲載されています。もちろん、求職者が本当に必要としている情報を掲載しているのであれば、似通ったメニュー項目やコンテンツになること自体は決して悪いことではありません。しかし、この手の画一的な制作方法で作られた採用サイトの多くは、求職者のニーズに応えるような深みのあるコンテンツが掲載されていることが少なく、極めて表面的である場合がほとんどです。

これは、Web制作会社側が工数をできるだけ削減し、思考停止状態でただ「それっぽい」採用サイトを制作している可能性があります。

採用サイトのデザインをアーカイブしているギャラリーサイトなどをご覧になるとお分かりになるかもしれません。「見た目は華やかだが中身が薄い」採用サイトの多さに驚かれることでしょう。

メニュー項目については、結果としてある程度画一的になってしまうことはあります。しかし、肝心のコンテンツについては、それぞれの会社ごとにユニークな情報になるべきです。どの会社にも当てはまるような画一的な情報やよくある表現ではなく、それぞれの会社の深いところにある価値観や考え、課題、目指す先を掘り下げて掲載すべきです。あるいは、自社とフィットする求職者がどんな情報を求めているのかを追求し、惜しみなく掲載することが求められています。

つまり、大企業の取り組みを真似ただけの採用サイトや、画一的な内容を並べて「それっぽく」作っただけの採用サイトでは、効果を上げることは難しいといえます。

02

採用サイトのデザインを刷新して採用ブランディングする?

「採用サイトで採用ブランディングしましょう」
もし、Web制作会社がこのような話を出してきたら、黄色信号です。特にその内容が「デザインをどうするか」といった文脈で採用ブランディングの話が出てきた場合は、赤信号といってもいいでしょう。

まず、前提として採用サイトでブランディングはできません。厳密には、「採用サイトだけでは」ブランディングは完結しません。ブランドイメージは、常に受け手側の脳内に存在しています。採用サイトの表層的なビジュアルイメージで、求職者の頭の中に自社の採用ブランドを構築させることは極めて難しいでしょう。

例えば、あなたは企業のWebサイトを見ただけでその企業を「良いブランドだな」と認識するでしょうか? ほとんどの場合、そうはならないでしょう。

Webサイトを訪れるユーザは、自分の問題を解決できるコンテンツを発見し、Webサイト上で良い体験をし、実際にサービスを利用します。それが、「良いブランドを体験する」ということにつながります。
このように、ユーザと企業・サービス側のあらゆる接点で良い体験を提供し続けることによって初めて、顧客の頭の中に貴社が「良いブランド」として構築されていきます。言い換えると、Webサイトだけでブランド構築などできるわけがないのです。

採用サイトも同様です。採用サイトで良い体験をした求職者が、実際にエントリーするなど、候補企業に接触します。そして、面談や説明会を通じてさらに良い体験をすることで、徐々に貴社をブランドとして認識し始めます。

採用サイトの見た目を少し変えた程度では、求職者は貴社をブランドだと認知しません。Web制作会社のいう「採用サイトで採用ブランディングを行う」という話は、ほとんどの場合、幻想だと考えてよいでしょう。

03

斬新で先進的なビジュアルデザインの方が良い?

採用サイトの勘違いの中でも特に多いのが、デザインに関する思い込みです。例えば、「新卒=フレッシュ・若い=斬新で先進的なビジュアルデザイン」といった安直な考えでデザインの方向性を決めてしまうのが典型的なケースです。世の中のWeb制作会社の中には、採用サイトというだけで、ベンチャー企業やスタートアップ企業を彷彿とさせるような奇抜なデザインや尖りすぎたトーン&マナーのサイトを制作してしまうところもあります。

もちろん、明確な狙いがあり、結果としてそのような方向性になったのであれば問題ありません。しかし、世の中の採用サイトの多くが、安易な考えや制作会社や企業側の好き嫌いでデザインの方向性を決めてしまっています。

例えば、保守的な経営で堅実な取り組みが定評の企業なのに、採用サイトだけが斬新で、チャレンジングかつ革新的な印象を与えるデザインの場合、求職者にどんな印象を与えるでしょうか? 今後、社内改革を行うのであればそれで良いのですが、そうでないのであれば、チャレンジングで革新的な印象に惹かれて応募した求職者は、リアルで会社と接点を持ったときに大きな違和感を覚えるでしょう。

忘れてはいけないのは、採用サイトを利用するユーザは「求職者」だということです。もちろん、求職者に寄りすぎて自社のカラーやテイストを見失う必要はありません。

いくら採用サイトをビジュアルデザインで取り繕っても、一時的な印象構築にしかならず、その後の採用活動でリアルの接点をもったときに違和感が生じてしまいます。採用サイトは、制作会社や企業側の独りよがりなデザインではなく、会社の実態、ターゲット像、目指すべき未来などを総合的に踏まえて冷静にデザインプランを計画すべきなのです。

04

抽象的かつ情緒的なコピーで訴える方が良い?

採用サイト制作において、ビジュアルデザインと同じくらい勘違いされているのが、文章やコピーに対する認識です。例えば、情緒的かつ抽象的なキャッチコピーや文章が多用されている採用サイトをよく見かけます。しかし、多くの求職者はカッコいい文章やデザインを見たいわけではありません。

求職者を対象に行われている、採用サイトの利用に関するアンケート調査によると、多少のバラつきはあるものの、求職者が採用サイトに期待しているものは概ね「情報収集」で共通しています。つまり、ほとんどの求職者は情報収集のために採用サイトを訪れているということです。

このような求職者のニーズに対して、情緒的なコピーや抽象的で中身のないコンテンツを提供していては、求職者の期待に応えることは難しいでしょう。もちろん、わざわざ不格好なコピーやデザインを採用する必要はありませんが、内容が伝わりづらいコピーや内容の薄いコンテンツを提供しないように注意しましょう。

05

極力華やかな写真を掲載した方が良い?

昨今の採用サイトは、相対的に写真のクオリティが向上しています。実際に働いている従業員の方とは思えないくらい、モデルのようなポーズや現実離れした写真を目にすることも増えてきました。例えば、本来なら多少汚れながら業務にあたるような工業系の職場であるにもかかわらず、異常に綺麗な衣装や現場の写真を採用しがちです。もちろん汚れをわざわざ再現する必要はなく、自然な業務風景を写し取るのがベストです。誇張しすぎて偽りに近いレベルの調整をした写真は、求職者とのギャップを大きくします。
他には、メンバーの多くが内向的で黙々と業務にあたるタイプの職場にもかかわらず、積極的な社内交流を感じさせる写真を採用したり、不自然なポージングで明るい雰囲気を表現したりしているケースも目にします。
華やかな写真を掲載すれば求職者の目に留まり、たくさん応募があるだろうというのはよくある勘違いです。このような実際の社風や風土と異なる表現は、求職者と企業のギャップを大きくしてしまうため、避けた方が無難でしょう。

採用サイトは求職者と真摯に向き合うことが重要

世の中の採用サイトを見ていると、真摯に求職者と向き合う採用サイトの少なさに驚かされます。そのほとんどは、大手企業を真似て、華やかさや派手さで求職者の目を引こうとするビジュアル重視の採用サイトです。ビジュアルを大切にすること自体は決して悪いことではありませんが、求職者が求める情報がなく、コンテンツ内容が軽薄なのは目に余ります。

求職者は、新卒であれ中途であれ、ほとんどの方が人生における非常に重要な岐路に立たされています。失敗やリスクを避けたい、成長したい、役に立ちたい、やりがいを持ちたい……と、さまざまな考えや思いを胸に、求職活動をされているはずです。

しかし、Web制作会社の中には「カッコいいものを作ろう」「作品として残るものを作ろう」「ギャラリーサイトに載るものを作ろう」と、自分たちの都合ばかり考えて採用サイトを制作しているところもあるように思われます。

採用サイトは求職者にとっての大切な情報源です。求職者が少しでも良い選択ができるよう、ありのままの姿を本音で語ることが重要です。もちろん、採用企業にとっても採用サイトは採用活動の旗艦的存在です。求職者の人生に関わり、採用企業の経営に関わる重要な媒体である採用サイトは、我々のようなWeb制作会社にとっても、真摯に真剣に向き合って制作すべきものなのです。

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