STEP7-1

SEO対策によるWeb集客

SEO対策とは?

SEO対策とは、Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略称であり、GoogleやYahooなどの検索エンジンにて、特定のキーワードで検索した際に、自社のWebサイトを上位に表示させる施策のことを言います。

上位表示を獲得できれば

  • 自社Webサイトへの訪問者の獲得
  • お問い合わせの獲得
  • 新規顧客の獲得
  • 売上アップ
  • 顧客の購買意欲の向上

等、さまざまな効果が期待できます。

SEO対策≒Google対策

なお、SEO対策のことを、「GoogleやYahooなどの検索エンジンで上位表示させる施策」と言いましたが、現在は、YahooもGoogleの検索アルゴリズムを使用しているので、SEO対策と言ったら、ほぼ、Google対策と認識してもらって問題ありません。

SEO対策の特徴

次に、SEO対策によるWeb集客の特徴について理解していきましょう。概要は下記になります。

Web集客までの期間 :長い
Web集客の持続性 :持続しやすい
訴求しやすい層 :顕在層
実施コスト :少額~高額まで様ざま
向いている業種 :BtoBビジネス
難度 :高い

この中でも特に顕著な特徴について紹介していきます。

SEO対策によるWeb集客のメリット

SEO対策によるWeb集客の最たるメリットとして、

  • 持続性が高いこと
  • 広告費がかからないこと

の2点が上げられます。

つまり、一度、上位表示を獲得してしまえば、長期間に渡って、広告費をかけることなく、上位表示を獲得したキーワードから自社サイトへの流入が見込めるのです。

※検索エンジンで上位表示を維持し続けるためのメンテナンスを行う必要はございます。

SEO対策によるWeb集客のデメリット

逆にSEO対策によるWeb集客のデメリットは、

  • 難易度が高いこと
  • 効果が出るまでに時間がかかること(2週間~1年)
  • 専門的な知識が必要になること

等があげられます。

「長期間にわたって、広告費をかけることなく集客をし続けることが可能」という魅力的な特徴があるため、多くの企業がSEO対策を行っています。つまり、上位表示枠を獲得するための競争が激しいのです。
そのため、専門的な知識のない人が付け焼き刃でSEO対策を行ったとしても、上位表示を獲得できる可能性は、低いです。

なので、上位表示を獲得するには、

  • SEO対策についてしっかりと学び、運用できるだけの体制を整える
  • SEO対策に詳しい外部の会社に依頼する

といった対策が必要となります。

外部の会社に依頼するとしてもSEO対策について学ぶべき理由

また、ここで外部SEO会社にSEO対策を依頼することを考えた方もいらっしゃると思います。そのような方であったとしても、最低限のSEO対策に関する知識は持っておいたほうが良いです。

その理由は、ほどんど効果のないSEO対策を行っている会社も存在しているからです。 最低限のSEO対策に関する知識を身につけることで、効果のないSEO対策を行っている会社に依頼をしてしまうリスクを下げることができます。

SEO対策の3つの種類

では、ここからは、実際にSEO対策を行うために必要な知識を紹介していきます。
自社内でSEO対策を行っていくにしろ、外部のSEO会社に依頼するにしろ、どちらでも役立つ内容になっております。

まず、SEO対策を大きく分けると、内部SEO対策、外部SEO対策、コンテンツSEO対策の3つになります。それぞれについての概要を紹介していきます。

内部SEO対策

内部SEO対策とは、自社のWebサイトの内部構造を整えることで、webサイトの価値をGoogleに正しく伝える施策のことです。
内部SEO対策を怠ると、webサイトの価値をGoogleに正しく伝えることができなくなります。例えば、本来であれば100点の価値があるコンテンツが、70点という評価を受けていまうということです。その結果、本来であれば獲得できていたであろう上位表示を取り逃してしまう可能性があります。

外部SEO対策

外部SEO対策とは、異なるドメインからの被リンクを獲得するための施策のことです。最近では、SNSからの被リンクやSNS上での話題性等も上位表示獲得に影響していると言われています。

補足:ブラックハットSEOについて
過去には、被リンクをお金で買うことで、上位表示を狙う手法(ブラックハットSEO)が横行していました。ですが、ブラックハットSEOの横行により、価値のないコンテンツが上位表示されてしまう状況を悪しとしたGoogleは、その対応策としてペンギンアップデートを行いました。それ以降、ブラックハットSEOの効果は薄くなり、むしろマイナス評価になることのほうが多くなりました。
それにも関わらず、未だにブラックハットSEOを行っているSEO会社も存在します。そのため、SEO対策を外部の会社に依頼する際には注意が必要です。

コンテンツSEO対策

コンテンツSEO対策とは、ユーザーのニーズに沿った、質の高いコンテンツを作成することで、上位表示を獲得する施策のことです。

昨今では、SEO対策と言ったら、ほぼ、コンテンツSEO対策と考えて問題ありません。 SEO会社に依頼する際には、コンテンツSEO対策についての知見がある会社かどうかをしっかりと確認するようにしましょう。

内部SEO対策一覧

ここからは実際に内部SEO対策で行っておきたいことを紹介していきます。

モバイルフレンドリーなwebサイト作成

Googleは、スマホの普及に伴い、webサイトの評価を「モバイルサイト基準で行うこと」を発表しています。

そのため、モバイルフレンドリーなwebサイト(モバイル端末ユーザーにとって、見やすく操作しやすいwebサイト)になっているかどうかは、検索順位に大きく影響します。 なので、webサイトを立ち上げる際には、必ずモバイルフレンドリーに対応させてください。

下記サイトで、運営サイトがモバイルフレンドリーに対応しているかどうかチェックできます。

titleタグ

titleタグで設定した文字列が、検索結果のタイトルとして表示されます。
<Googleの検索結果画像:title部分がわかるように>
ユーザーやGoogleのクローラーは、titleタグからページの概要を把握するので、SEO対策において、非常に重要な設定項目になります。

titleタグ設定のポイント

  • コンテンツ内容を的確に表現する
  • ユーザーが検索するキーワードを含める

等が大切になります。

descriptionタグ

descriptionタグで設定した文字列が、検索結果の説明文(スニペット)として表示されます。
<Googleの検索結果画像:description部分がわかるように>
こちらもtitleタグ同様に、ユーザー、クローラーがページ内容を把握するヒントとなります。

descriptionタグ設定のポイント

  • コンテンツ内容を的確に表現する
  • titleタグでは伝えきれなかったアピールポイントを表現する

等が大切になります。

h1タグ

h1タグは、見出しタグの中で最も大きな見出しを意味します。つまり、ページ全体の概要を表します。こちらもtitleタグと近い役割を持っています。

h1タグ設定のポイント

  • コンテンツ内容を的確に表現する
  • 1ページに1つ使用するようにする(h1タグを1ページ内で複数使用することも可能だが奨励はしない)
  • キーワードを用いて簡潔に表現
  • 基本的にはテキストで設定する

見出し構造

見出しタグは、h1~h6タグまで存在します。
SEO対策における見出しの優先度は、h1>h2>h3>h4>h5>h6となります。見出しを使用する際には、この優先度を意識して見出しを使用します。

見出し構造のポイント

  • h2~h6タグは1ページ内で複数回使用可
  • 見出しタグはキーワードを用いて簡潔に表現
  • 見出し構造を意識して、使用する見出しを決定する

imgタグ

imgタグは、画像を表示する際に使用するタグです。Googleのクローラーは、画像がもつコンテンツとしての意味を完全に把握することができません。
そのため、altタグ等で画像が持つコンテンツとしての意味をGoogleのクローラーに伝える必要があります。

imgタグのポイント

  • altタグに画像の説明(代替テキスト)を付ける
  • ファイル名は画像内容をイメージしやすい名前にする

パンくずリストの構造化マークアップ

パンくずリストとは、ユーザーがwebサイトのどの階層、カテゴリのページを見ているかをわかりやすく示すものです。

このパンくずリストを構造化マークアップをすることで、Googleのクローラーにもサイト構造やページ内容をより正しく伝えれうことができるようになります。

ドメインのSSL化

ドメインのSSL化を行うと、http通信を暗号化するので、データの改ざんや漏洩の防止等につながります。

また、Googleは、SSL化の行われている安全性の高いドメインは、SEO面で微力ながら上位表示を獲得しやすくすることを発表しています。

ドメインの正規化

サイトドメインは、正規化を行っていないと、wwwあり・wwwなしのどちらからもアクセスできてしまいます。その他にも、http・https等もどちらもアクセスできます。

このように、複数のドメインが存在するとwebサイトの評価がバラけてしまいます。それを回避するために、1つのドメインに統一(正規化)を行う必要があります。

xmlサイトマップを作成する

XMLサイトマップとは、webサイトのページ一覧情報をまとめたファイルになります。XMLサイトマップを設置することで、Googleのクローラーがサイト巡回をする際のヒントとなります。

これにより、ページのクロール漏れやサイト構造の誤認を防ぎます。つまり、より正しくwebサイトを評価してもらえます。

アンカーテキスト

アンカーテキストとは、他のwebページにリンクを貼る際のテキストのことを言います。
このアンカーテキストには、リンク先のコンテンツがどのような内容なのかを伝える役割があります。
アンカーテキストを、リンク先のコンテンツ内容がひと目でわかる文章にすることで、Googleのクローラーがリンク先のページ内容を把握する手助けになります。

コンテンツSEO対策を行う手順

次にコンテンツSEO対策を行う手順について紹介していきます。
なお、外部SEO対策(被リンクの獲得)については、コンテンツSEO対策をしっかりと行うことで、自然と対策させるものなので、個別での解説はいたしません。

顧客ニーズを把握する

はじめに、自社商品を購入するであろう顧客が持っているニーズを網羅的に抽出します。顧客ニーズを把握するためには、クエリリサーチ、既存顧客へのアンケート、競合サイトの分析等、様々な方法があります。

上位表示を獲得したいキーワードを決定する

顧客ニーズを元に、どのようなキーワードで上位表示を狙っていくかを決定します。
キーワード選定をする際のポイントは

  • そのキーワードの検索ボリュームは十分にあるかどうか?
  • そのキーワードで検索したユーザーは、自社商品に興味がありそうかどうか?

などを意識することです。
キーワード選定を間違うと、「上位表示を獲得したのに全く商品が購入されない。」「アクセスは増えたのにお問い合わせが増えない。」といった事態を招いてしまうので慎重に行う必要があります。

競合サイトのリサーチを行う

上位表示を狙うキーワードを決定したら、そのキーワードで上位表示を獲得している強豪サイトのリサーチを行います。
リサーチ結果を元に、どの程度のコンテンツを作れば上位表示を獲得できるかの判断を行います。
競合サイトが強すぎる場合には、キーワード選定からやり直すこともあります。

webサイト全体の設計を行う

競合サイトのリサーチが終わったら、webサイトの全体設計を行っていきます。
具体的には、

  • 作成する記事一覧の決定
  • 各記事のタイトル、ディスクリプションの決定
  • カテゴリーの決定
  • コンテンツ作成ペースの設定

等を行っていきます。
上位表示を獲得するためには、既存の上位表示コンテンツ(競合サイト)に勝るコンテンツを作成する必要があります。なので、十分な競合サイトリサーチ、ユーザーリサーチを元に、ユーザーに喜ばれるコンテンツを作っていきましょう。

記事の執筆を行う

上記で作成したサイト設計を元に記事の執筆を行っていきます。記事執筆を行う際には、

  • 記事タイトルと記事内容が一致しているか
  • 見出しにキーワードが含まれているか
  • 記事内に適度に共起語が含まれているか
  • 狙ったキーワードで検索してきたユーザーのニーズを満たせるコンテンツになっているか
  • 「あれ」「これ」「それ」等の指示語はなるべく使わない
  • 本記事の「内部SEO対策一覧」で紹介した内容を満たしているか

などを意識することで、SEOに強い記事を書くことができます。

順位チェック&メンテンナス

記事の執筆を行ったら、GRC等の検索順位チェックツールを用いて、記事の検索順位の推移をチェックします。順位変動を見ながら新規コンテンツの作成や、既存コンテンツのメンテナンス等を行い、上位表示を維持し続けるための施策を行います。
なお、記事は、執筆したらすぐに上位表示されるわけではなく、時間をかけてゆっくりと上位表示を獲得していきます(1ヶ月~1年程度)。

SEO対策による集客が向いている会社

ここまでの内容を理解できていれば、SEO対策に関する基礎知識は十分に身についています。 その上で最後に、SEO対策による集客が向いている企業の特徴を紹介いたします。
本内容を「自社でSEO対策を行うか、外部のSEO会社に依頼するか、SEO対策以外のweb集客方法を行うか」を決める判断基準の1つにしていただけたらと思います。

潤沢な予算がない

SEO対策によるweb集客には、「長期間にわたって、広告費をかけることなく集客をし続けることが可能」という特徴があるため、広告に大きな予算をかけられない会社には向いている集客方法になります。

急いで集客する必要がない

「効果が出るまでに時間がかかる(2週間~1年)」という特徴があることを考えると、今すぐに効果が欲しい会社ではなく、1年後、2年後、さらにその先を見据えて集客数を増やしていきたい会社に向いている集客方法になります。

マーケティング思考のコンテンツ制作が得意

今、検索エンジンで上位表示を獲得するには、コンテンツSEO対策が必要不可欠です。つまり、ユーザーが欲しいであろう情報を網羅したコンテンツを制作する必要があります。
そう考えると、ユーザーニーズ分析、競合分析、キーワード分析等のマーケティング思考のコンテンツ制作が得意な会社は、SEO対策によるweb集客は向いています。

人員を割ける

コンテンツSEO対策を実施するには、ユーザーニーズ分析、競合分析、キーワード分析、ターゲットキーワードの決定、webサイト設計、コンテンツ作成等すべてを行う必要があります。
なので、コンテンツSEO対策専任の担当者を1人以上置ける会社の方がSEO対策によるweb集客には向いています。
また、コンテンツ制作には時間がかかるので外部ライターへのコンテンツ作成依頼を行えると、時間が短縮できてなお良いです。

他にはどんなWeb集客方法があるの?

Web集客の専門家に相談してみませんか?

Web集客塾を運営するキオミル株式会社はこれまで中小・中堅のBtoB企業を中心に多くのWeb集客をプロデュースしてきました。ご支援の方法は、Web制作からリニューアル、単発のコンサルティングから継続のコンサルティングまで様々です。
お客様の状況やご予算に応じて、現実的なご提案をさせていただきますので、ぜひ一度お気軽にご相談をいただければと思います。