STEP7-4
ディスプレイ広告とは、Webサイトやアプリ上の広告枠に表示されるテキスト、画像、動画等を用いた広告を指します。広告をクリックしたユーザーを任意のWebサイトへと移動させることで、自社商品のアピールをできます。
よく比較対象に挙げられるリスティング広告とは、次のような違いがあります。
リスティング広告 | 検索エンジン上に表示され、特定のキーワードで検索した(ニーズが顕在化した)ユーザーに訴求できる広告。 |
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ディスプレイ広告 | Webサイト、アプリ内で表示され、幅広い(ニーズが顕在化していない)ユーザーに訴求できる広告。 |
ディスプレイ広告の主要な広告媒体は、Googleディスプレイネットワーク(GDN)、Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)の2つと提携しているサイトになります。 GDN、YDNで掲載可能な広告先も紹介しておきます。
次にディスプレイ広告のメリット、デメリットを紹介します。
ディスプレイ広告は、GoogleやYahooの提携サイト等、広告配信できる場所が多いため、幅広いユーザー層に広告配信できます。そのため、コンバージョン目的ではなく、認知拡大やブランディングを目的にディスプレイ広告を配信することも可能です。
テキスト、画像、動画を使った広告を配信できるため、工夫次第で訴求力を高めることができます。特に画像や動画を使用した広告は、テキストのみの広告と比較してユーザーの目にとまりやすくなります。
ユーザー情報(年齢、性別)、キーワード、カテゴリ、地域、曜日・時間、URL単位での広告表示などのターゲティング方法が存在するため、多様な切り口からの広告配信が可能です。
リマーケティング、リターゲティングを活用することで、一度、自社Webサイトに訪問したユーザーを追いかけて広告を配信することもできます。
>リマーケティング広告、リターゲティング広告について詳しくはこちら
あらかじめ入金したデポジット(前金)から課金金額が引かれていく方式のため、予算をコントロールしやすいです。また、費用は、クリックまたは、インプレッションごとに発生するため、無駄に広告が配信されることもありません。
また、リスティング広告と比べると平均クリック単価が低くなる傾向もあります。
リスティング広告と比較すると、クリック率、コンバージョン率共に低くなる傾向にあります。ただし、広告がクリックされなかったとしても、広告そのものが視認されることもあるため、戦略次第では、認知拡大の一助にもなります。
ディスプレイ広告は、ターゲティングの種類が豊富で、かつ、動画や画像による表現のバリエーションも多様です。ターゲティング方法や表現が多様な分、成果要因が見えにくく、何を改善したらより大きな広告効果を得られるのかの判断が難しくなります。
次に、ディスプレイ広告を実践するための手順を紹介していきます。
はじめに行うのは、市場、競合、自社の分析になります。ディスプレイ広告の戦略を練るための基盤となるパートです。具体的には、
の洗い出しを行います。
ディスプレイ広告においては、見込み顧客の調査が特に重要になります。
分析結果を元に、戦略を練ります。必要に応じて自社商品のブラッシュアップを行ったり、新企画を立ち上げます。
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリを閲覧しているユーザーに配信されるため、いかにユーザーの興味、関心を広告に向けて貰えるかが重要なポイントです。その点を意識して、戦略を練りましょう。
戦略を元に、クリエイティブの作成を行います。どのようなコピー、デザインにしたら、ユーザーの目を引けるかを考抜きます。
複数パターンの案を出し、反応率が高いものがどれかをテストできるように準備しておくことも大切です。
また、自社WebサイトやLPとの整合性を取ることも重要です。ディスプレイ広告の内容とLP、Webサイトのファーストビューの内容が一致していないと、ランディング後の離脱率が上がるので、その点はしっかりと意識しましょう。
戦略を元に、クリエイティブの作成を行ったら、広告用のアカウントを解説し、広告条件を決定していきます。
などの条件を決定します。
広告条件が決まったら、検索エンジン(GoogleまたはYahoo)に広告の入稿を行います。検索エンジンの審査を通過したら、広告を配信できるようになります。審査には、3営業日程度かかることがあります。
ディスプレイ広告の掲載が開始されたら、効果測定を行い、調整・改善を行いましょう。
インプレッション数、インプレッション率、クリック数、クリック率、またランディング後のコンバージョン率等の数値改善を繰り返し行っていくことが何よりも大切です。
最後にどのような会社がディスプレイ広告に向いているのかを紹介します。
ディスプレイ広告は、Webサイトやアプリに表示されるため、ユーザーは、もともとは、その商材を買おうと思っていたわけではありません。
ネットサーフィン中に、広告を見たことによって、欲しくなり、購買まで行動してもらう必要があります。そのため、扱っている商材が衝動買いを誘発できる商材である場合、ディスプレイ広告に向いています。
企業等で何かしらのシステムを導入する場合、長期的に検討し、最善のもの選択する傾向にあります。その際に、企業に認知されていなければ、比較対象の候補にすら上がりません。
そのため、事前に広告を見てもらうことで、自社商材を認知してもらう等の認知獲得を狙っている場合にも、ディスプレイ広告は有効です。
ディスプレイ広告による集客は、ユーザーにWebサイトやアプリ上のクリエイティブをクリックしてもらうことから始まります。
そのためには、ユーザーのニーズを捉えていて、かつ、ついクリックしたくなるような訴求力のあるクリエイティブを作れる必要があります。
ディスプレイ広告は、出稿して終わりではなく、結果をもとに改善を繰り返していく事が重要です。時代に合わせたニーズの変化を的確に捉え、都度改善を繰り返すことで継続的な成果を得られます。
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