STEP7-5

リマーケティング広告によるWeb集客

リマーケティング広告とは?

リマーケティング広告とは、自社のWebサイトやアプリ、動画等を閲覧したことのあるユーザーに対して、配信する追従型広告を指します。
自社のWebサイトを訪問したけどコンバージョンに至らなかったユーザーの追従等もできるので、SNS広告、リスティング広告、SEOなど、他の集客施策と組み合わせることで、大きな効果を発揮します。

リマーケティング広告とリターゲティング広告の違い

リマーケティング広告と似た言葉にリターゲティング広告があります。この2つは、運営母体が違うこと以外おおよそ同じです。(厳密に言えば、細かな違いはあります。)

リマーケティング広告 Googleが運営する追従型広告
リターゲティング広告 Yahooが運営する追従型広告

リマーケティング広告の特徴

次にリマーケティング広告のメリット、デメリットを紹介します。

メリット

自社Webサイトやアプリへ訪問したユーザーへ再アプローチできる

リマーケティング広告は、過去に自社のWebサイトやアプリ、動画を閲覧したことのあるユーザーに対し、再アプローチすることができます。
一般的に、最初にWebサイトを閲覧した際に、コンバージョンまでの行動をする人は、全体の1割り程度と言われています。つまり、残りの9割のユーザーは、とりあえずの情報収集や比較検討等の別目的でWebサイトに訪問しているのです。
リマーケティング広告は、そういった、コンバージョンはしなかったけど、自社商品への興味・関心が高いであろうユーザーに対して、再アプローチができます。

コンバージョン率が高い

上記でも説明したちょうに、リマーケティング広告は、自社商品への興味・関心が高いであろうユーザーに対して広告を配信できるので、コンバージョン率が高くなりやすい傾向にあります。

絞ったターゲティングができる

リマーケティング広告では、様々な条件を組み合わせてターゲットを絞ることができます。例えば、

  • 自社のWebサイトへ訪問後の時間経過
  • 自社のWebサイトで訪れたページや回数
  • コンバージョンに至ったかどうか?

等の情報です。
これらを組み合わせることで、「自社のWebサイトに訪問したユーザーの中で、コンバージョンせず、かつ、訪問後3日以内のユーザーにのみ広告を配信する。」といった設定が可能となります。

多様なリマーケティング手法がある

リマーケティング広告には、下記表のように多様な手法が存在します。これらを組み合わせることで、より精度の高いターゲティングも可能になります。

標準のリマーケティング 自社のWebサイトを訪問したことがあるユーザーの情報を基にユーザーリストを作成し、広告を配信します。
アプリのリマーケティングリスト 自社の所有しているAndroidやiOSアプリ内の行動履歴を基にユーザーリストを作成し、広告を配信します。
動的リマーケティング 自社のWebサイトやアプリ内での行動履歴を基にユーザーリストを作成し、各ユーザーの行動履歴、閲覧したページ、閲覧したサービスに合わせて、広告をカスタマイズして配信します。
YouTube動画のリマーケティング 自社のYouTubeチャンネルページやYouTube動画視聴など、YouTube上での行動履歴を基にユーザーリストを作成し、広告を配信します。YouTubeアカウントとGoogle広告を連携することで利用できます。
Googleアナリティクスのリマーケティングリスト Googleアナリティクスで計測されたデータを基にユーザーリストを作成し、広告を配信します。Google AnalyticsとGoogle広告を連携することで利用できます。
顧客の連絡先情報にもとづくリマーケティング 自社で持つ顧客の連絡先情報(メールアドレスや電話番号、住所など)を基にユーザーリストを作成し、広告を配信します。連絡先情報は、暗号化された状態でGoogleと共有されます。
検索広告向けリマーケティング 自社のWebサイトを訪問したことがあるユーザーの情報を基にユーザーリストを作成し、検索エンジンやパートナーサイトで検索を行っている際にキーワードの入札単価を調整できます。

デメリット

追従されることで不快に感じるユーザーもいる

リマーケティング広告は、購入意欲の低いユーザーに対しても広告を配信してしまいす。そのため、興味関心の低い商品の広告を繰り返し表示されることで、不快に感じるユーザーもいます。最悪、「○○の広告がしつこい」等の悪評が立ってしまう可能性もあります。

認知拡大・新規集客には向かない

リマーケティング広告は、あくまでも自社のWebサイトやアプリ、動画等を閲覧したことがあるユーザーに配信する広告です。そのため、認知拡大や新規集客には向きません。
リスティング広告やディスプレイ広告、SEO等の集客施策と掛け合わせることで効果を発揮します。

配信対象のボリュームが少ないと効果が出にくい

リマーケティング広告は、自社のWebサイトやアプリ、動画等を閲覧したことがあるユーザーに対して配信する広告のため、自社のWebサイトやアプリ、動画等である程度の集客を獲得していないと、リマーケティング広告を配信する対象ユーザー数が限られてしまいます。

リマーケティング広告の手順

次に、リスティング広告を実践するための手順を紹介していきます。

  1. リマーケティングタグの設定
  2. リマーケティングリストの作成
  3. 運用(改善)

1.リマーケティングタグの設定

リマーケティング広告を配信するための準備として、Google、Yahooの広告からリマーケティングタグを取得し、Webサイトやアプリに取得したタグを挿入します。 タグ設定を行うことで、ユーザーデータを取得し、リマーケティング広告を配信できるようになります。

2.リマーケティングリストの作成

次に、リマーケティングリストの作成を行います。リマーケティングリストを活用することで、多様なターゲティングが可能となります。
具体的には、次のようなリストを作成することができます。

  • 自社Webサイトを訪れたことのあるユーザーリスト
  • 自社Webサイトの特定のページを訪問したユーザーリスト
  • 自社Webサイトに訪れてから、3日以内のユーザーリスト
  • コンバージョンに至らなかったユーザーリスト

これらを組み合わせることで、「自社Webサイトの特定ページに訪れてから、3日以内のコンバージョンに至らなかったユーザーにのみ広告を配信」といった細かなターゲティングが可能となります。

3.運用(改善)

リマーケティング広告は、ユーザーリストに蓄積されたユーザー質に大きく影響します。 サイトや商材によって、どのようなユーザーを追従したら、コンバージョンに至るのかは、異なってくるので、何度もテストを繰り返し、より良いユーザーリストを作り続けていく必要があります。

リマーケティング広告が向いている会社

最後にどのような会社がリマーケティング広告に向いているのかを紹介します。

購入までの比較検討期間が長い

リマーケティング広告は、自社のWebサイトを訪問したけれども、コンバージョンに至らなかったユーザーに有効です。
具体的には、化粧品、美容商品、健康食品、雑貨、等の選択肢が豊富なものは、比較検討してじっくりと選ぶ傾向があるため、その際に、再アプローチすることで、購入に繋がりやすくなります。

自社サイトへの流入が大きい、または、大きくなることが見込める

リマーケティング広告は、自社のWebサイト、アプリ、動画等のいずれかに訪問したことのあるユーザー対して配信される広告です。
そのため、すでに自社サイトへの十分な流入が確保できていたり、集客施策次第で、多くの流入が見込める市場でなければ、広告配信の対象がいない状態になってしまいます。

マーケティング思考で改善を素早く行える

リマーケティング広告は、ユーザーリストの質を上げるために改善を繰り返していく事が重要です。自社商品の特徴を的確に捉え、広告の配信時期、ターゲットユーザー、広告クリック後のリンク先等、都度改善を繰り返すことで継続的な成果を得られます。

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