STEP7-6
アフィリエイト広告とは、アフィリエイターが運営するWebメディア上で、自社商品の広告を掲載してもらう広告のことを指します。
アフィリエイト広告を大別すると成果報酬型、インプレッション/クリック課金型、クッキー型、固定報酬型に分けられます。それぞれの概要を解説します。
広告をクリックしたユーザーがコンバージョンした場合にのみ広告費が発生するタイプのアフィリエイト広告です。
現在、アフィリエイト広告と言えば、成果報酬型を指すことがほとんどです。本記事でも、成果報酬型アフィリエイト広告について解説していきます。
Webメディアに広告が掲載(インプレッション)されたり、広告がクリックされたタイミングで広告費が発生するタイプのアフィリエイト広告です。代表例としては、Google AdSenseがあげられます。
ユーザーが広告をクリックし、サイトにアクセスした後、有効期間内に同サイトで何かしらの商品を購入した場合に広告費が発生するタイプのアフィリエイト広告です。同サイト内であれば、広告に表示されていた商品とは異なる商品が購入された場合でも広告費が発生します。代表例としては、Amazonアフィリエイト、楽天アフィリエイトがあげられます。
Webメディアへの広告掲載料として固定の広告費が発生するタイプのアフィリエイト広告です。ユーザー行動に関わらず、アフィリエイターとの契約(Webメディア上での掲載位置、期間、サイズ等)に基づいて固定の広告費が発生します。
次に、正解報酬型のアフィリエイト広告の仕組みについて解説します。 下記画像を御覧ください。アフィリエイト広告の全体像を記した画像です。
上図には、広告主、ASP(Affiliate Service Provider)、アフィリエイター、ユーザーがおりますが、それぞれは、次のような目的・行動を起こします。
広告主 | 目的 | アフィリエイターに自社商品を宣伝、宣伝して欲しい。 |
---|---|---|
行動 | アフィリエイターが多く集まるASPに自社商品の広告を登録。 | |
ASP | 目的 | 広告主とアフィリエイターをつなぎ、報酬・手数料を得たい。 |
行動 | 「広告主から広告案件を集めること」と「多数のアフィリエイターを集めること」を行い、広告主とアフィリエイターを仲介。 | |
アフィリ エイター |
目的 | 広告主の商品を紹介することで、報酬を得たい。 |
行動 | 自分のWebメディアに広告主の商品広告を掲載。 | |
ユーザー | 目的 | 良い商品があったら購入したい。 |
行動 | アフィリエイターが運営するWebメディア経由で商品を購入。 |
この4者が関わり合うことで、アフィリエイト広告は成り立っています。
お金の流れとしては、次のようになります。
これがアフィリエイト広告の全体的な仕組みやお金の流れとなります。
ASPは、広告主とアフィリエイターの仲介役です。
仮に、ASPが存在しなかった場合、広告主は、無数にあるWebメディアの中から自社商品の広告を掲載してくれるWebメディアを探し、個別に交渉を行う必要があります。
アフィリエイターからしても商品を宣伝してほしい広告主を見つけ出すには、相当な労力がかかります。
次にアフィリエイト広告のメリット、デメリットを紹介します。
アフィリエイターが運営するWebメディアに掲載されている広告を経由してコンバージョンした場合にのみ報酬を支払う仕組みなので、余計な広告費がかかりません。
コンバージョンポイントは、広告主側で決められます。コンバージョンポイントには、商品購入、資料請求、会員登録、来店、アプリインストール等があります。
コンバージョン単価も広告主側で決められるので、費用対効果を明確に出すことが出来ます。コンバージョン単価を低く設定することもできるので、少額から始められます。
アフィリエイターが自身が運営するWebメディアに広告主の広告を掲載してくれるので、広告主は自社メディアの集客力に関わらず、集客が出来ます。
ASPを通じて多くのサイトに広告が掲載されば、大きな広告効果を生む可能性もあります。また、自社メディアでは拾いきれないようなニッチな層へ広告を届けてくれることもあります。
APSには、すでに多数のアフィリエイターが登録しています。そのため、ASPに自社商品の広告を登録すれば、ASP内の新着通知で、アフィリエイターに広告を認知してもらえます。そこで、アフィリエイターに気に入ってもらえれば、すぐに広告が掲載されます。
また、アフィリエイターごとの販売数管理や各種手続き等もASPが行ってくれるので、広告主は本業に集中できます。
ASPに登録したとしてもアフィリエイターに選ばれなければ、広告掲載はされません。なので、広告が全く露出しない可能性もあります。
ASP利用料として固定費が必ず発生します。広告が掲載されなかったり、掲載されてもコンバージョンが発生しなかった場合でもASP利用料を支払う必要があります。
アフィリエイターは、売れる商品を自分のWebメディアに掲載したがる傾向があります。そのため、売れる商品であると認知してもらうまで、アフィリエイターに選んでもらえない可能性があります。
アフィリエイターの中には、売れさえすればそれで良いと考える人おり、過剰広告、不正行為を行うものもいます。それによって広告主の信用も損なわれる可能性があります。
次に、アフィリエイト広告を実践するための手順を紹介していきます。
【総合ASP】
【アプリASP】
次に、市場、競合、自社の分析を行います。
の洗い出しを行います。これらをもとに広告条件の決定やバナー画像、LPの作成を行っていきます。
などの条件を決定します。アフィリエイターは、広告選定の基準として、これらの条件を吟味します。
自社の利益とアフィリエイターへの報酬還元のバランスを取りながら適切な条件を設定していきましょう。広告条件は、後々変更することもできます。
アフィリエイターのWebメディアに掲載してもらうバナー画像や、広告クリック後に表示されるLPの作成を行います。
バナー画像、LPでは、ユーザーの欲求を解決できる商品であることをしっかりと伝えましょう。分析パートでユーザーの背景情報や悩みをしっかりと分析することで、ユーザーの欲求を刺激する効果の高いバナー画像、LPを作成することが出来ます。
広告条件を決定し、広告用のバナー画像やテキストリンク、LPをASPに登録したら、アフィリエイターのWebメディアに自社の広告が掲載されるのを待ちましょう。
最初は、商品の知名度や実績がないので、アフィリエイターに選んでもらえないこともあります。そういった際に、コンバージョン単価を高めに設定することで、アフィリエイターに選んでもらえる確立が高まります。
アフィリエイターのWebメディアに広告が掲載されたら、効果測定を行い、バナー画像やテキストリンク、LPの改善を行いましょう。
売れやすい広告であるほど、アフィリエイターに選ばれやすくなります。コンバージョン単価やコンバージョンポイントの調節も適宜行ってください。
最後にどのような会社がアフィリエイト広告に向いているのかを紹介します。
アフィリエイト広告で成功するためには、「アフィリエイターに選んでもらえる」ことが1つのポイントとなります。アフィリエイターには、稼ぎたい人が多いです。そのため、1コンバージョン当たりの報酬を高く設定できる高単価商品を取り扱っている会社は、アフィリエイターに選ばれやすいです。
悩みの深い商品もアフィリエイト広告に向いています。抜け毛の悩み、性の悩みなど人には言いにくいけれども、解決したい欲求も高いです。その分、コンバージョン当たりの報酬を高く設定しやすくなります。
スポーツジム、格安スマホ等の継続課金型の商品もアフィリエイト広告には向いています。継続課金型は、月々定期的に費用が発生するため、必然的に高単価商品になりやすいです。そのため、コンバージョン当たりの報酬を高く設定できるので、アフィリエイターに選ばれやすくなります。ユーザーに長期的に利用していただけるよう、商品の質を上げることももちろん大切です。
美容系などの市場が大きくたくさん売れる商品もアフィリエイトには向いています。たくさん売れる商品は、仮に1コンバージョン当たりの報酬単価が低くても、たくさん売れるので、アフィリエイターは、大きな報酬を得られます。なので、アフィリエイターにも選ばれる傾向があります。
最終的に大事になってくるのは、ユーザーから選ばれることです。アフィリエイターへの報酬単価を高く設定できても、市場が大きく売れやすい商品を取り扱っていたとしても、ユーザーが喜んで買ってくれる商品でなければ意味がありせん。
自社商品の特徴、ユーザーの悩みをしっかりと理解し、「ユーザーの悩みを解決できる商品であること」をしっかりと伝えられるバナー画像やWebメディアを作れることは、アフィリエイト広告で成功するための重要なポイントです。
他にはどんなWeb集客方法があるの?
Web集客塾を運営するキオミル株式会社はこれまで中小・中堅のBtoB企業を中心に多くのWeb集客をプロデュースしてきました。ご支援の方法は、Web制作からリニューアル、単発のコンサルティングから継続のコンサルティングまで様々です。
お客様の状況やご予算に応じて、現実的なご提案をさせていただきますので、ぜひ一度お気軽にご相談をいただければと思います。