平凡なWebディレクターでもいい仕事がきでる8つの方法

仕事術

平凡なWebディレクターでも良い仕事ができる8つの方法

2020.04.08

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Yasuyuki Tsubakizaka

こんにちは。キオミル株式会社のWebディレクター椿坂です。

Webディレクターという職種は非常に難しい職種です。Webの技術はもちろん、ビジネス、マーケティング、一般的なビジネススキルなど、求められるスキルが多岐に渡ります。そのせいか、Webディレクターには優秀な人が多いような気がします。

しかし、当然ながら、世の中のWebディレクターの全てが優秀というわけではありません。私のように平凡な人間もいるでしょうし、新卒未経験なんて人もいるでしょう。

そこで、この記事では小難しいことは言わずに、私のような平凡なWebディレクターでも実践できる「良い仕事をするための方法」を書いてみたいと思います。

どれも「仕事への姿勢」や「おまじない」レベルの話です。しかし、ここで書かれている方法を実践すれば、平凡なWebディレクターでもグッと良い仕事ができるようになるはずです。

御用聞きをやめる。

毎回トラブルの生じているディレクターは大抵、受身の制作進行をしています。特に未経験の場合は自信も経験もノウハウもないため、自ら提案をしていくことがなかなかできません。相手から言われたことをさばくほうが業務のゴールが明確なため、ミスやリスクが少なく済みます。

実はこれは恐ろしい罠です。

基本的に御用聞きディレクターはパートナーではなく、外注業者に成り下がります。顧客から言われたことをやるというのは一見すると満足度の高い仕事をしているように思われます。

しかし、顧客はディレクターを「言われたことしかしてくれないやつ」と認定します。そして、徐々に不満を募らせていきます。不思議なもので、言われたことをやればやるほど信頼感が損なわれていきます。 (言われたことをキチンとやっているのに難しいものです。)

もちろん全てのビジネスに言えることではないのですが、顧客側のリテラシーが低いビジネスほどこの傾向にあると言えます。Web制作のようなソリューションビジネスは基本的に顧客側のリテラシーが低くなります。故に提案をしてくれない業者には不満を募らせるのです。

一方でコーヒーや文房具の販売など消耗品型のビジネスなどは顧客側のリテラシーも高いことが予想できます。このようなビジネスの場合はある程度得られる結果が予測できますので、顧客に言われたことをやっておけば最低限、及第点は得られます。

ちなみに私は消費者側として提案される側も経験しているのですが、結婚式のウェディングプランナーが全く提案のない人でした。結婚式は私からすれば未知の領域です。高いお金を払ってプロに頼んでいるのに、提案が全くなくて相当イライラしたのを覚えています。 (最終的には印刷物から演出までほぼ全て自分たちで式をプロデュースする形になりました。)

顧客からすれば自分の言いなりの人より、

  • 「それよりこっちのほうが良い」
  • 「言われる前にやっている」

といった、提案、先回りしてくれる人を信用します。極端に言えば「否定」された方がかえって信頼する人もいます。

おそらくこれは消費財の販売員なども同じです。私の場合、洋服屋さんでなんでも「良いですねー」と言う人より、はっきり「それは似合ってません」て言う人の意見のほうを信頼します。もちろん否定の仕方は上手さが必要ですが。

「どうしましょうか?」「どうすればいいですか?」はディレクターとしてNGワードです。常にプロとして、自分のやれる範囲で提案出来ることがないか?先回り出来ているか?と自問自答してみましょう。

自ら期日を言う。

「あれってどうなってますか?」

顧客からスケジュールを突かれるメールです。コレを言われたら相手を不安にさせてしまったということでディレクターとしてはもう敗北です。これは自らのタスクに期日を定められないという病です。

もちろんディレクターの心理はわかってます。

「日を定めると守れるか不安で怖い。だから期日はうやむやにしておこう」

でも、実は自ら期日を設けるほうが圧倒的にメリットがあります。主なメリットは以下です。

信頼を構築できる。

期日を決めるというのは約束をするということと同義です。その約束をきちんと守ることで徐々に顧客との信頼を構築していけます。逆に期日を定めなければ、約束ではないため、信頼感の構築には繋がりづらいです。※余談ですが「1日の18時30分までに提出する」ってレベルまで約束すると、より「此奴。出来る」と思われて信頼感が増します。さらに言えば、指定した期日の1日前に約束を果たせばさらに信頼感が増します。

精神衛生上、良い。

コレ逆だろって思われますが、違います。

日程を定めておけば、期日までにタスクを処理すればいいので、顧客や上司から突っ込まれることはまずありません。もし突っ込まれても「●日の約束ですよね?」と反論することもできます。

日程を定めないから隙を与えることになり、「いつ顧客や上司に指摘されるんだろう、、、」と、ビクビク生活することになります。ちなみにメールの返信も放置するくらいなら返信予定日を先に伝えたほうが良いです。※返信に時間がかかるものは●日に返信するという一次返答で全く問題ありません。(そしてタスクリストに入れるのを忘れずに)

期日があるから動ける。

普通に期日がないタスクって後回しにしますよね。夏休みの宿題をいつ出してもいいよと言われれば一生やらないですよね。それと一緒です。人間は期日がないと動けないようにできています。

もちろん期日や数字に関することはメールなどのエビデンスを残すことを忘れずに。

メールと電話を使い分ける。そしてたまには会う。

地味ですが、スムーズな進行をするうえでコミュニケーションの使い分けは結構重要です。メールで完結できる人が理想ですが、中には電話や対面でケツを叩かないと動けない顧客もいます。

基本はメール。電話は適宜活用する。

注意点としては「電話オンリー」は絶対NGです。ログやエビデンスが取れないですし、あとから内容を見返すことができません。電話で手軽に済ませたい気持ちもわかりますが、顧客は常にWebサイトのことを考えているわけではありません。メールであればいつでも見返せますし、忙しい顧客からすれば、電話よりメールのほうが親切と言えます。

電話については最近是非が問われていますが、このあたりは顧客の性質を見極める必要もあるでしょう。昔ながらの企業の場合はメールを中々見ない、読み込めない人もいます。またWeb制作の担当者は本業と兼務になる方も多いため、つい後回しにしてしまう方もいます。

そのような方にはいくらメールを送っても無駄です。電話でつつくなど、パーソナルトレーナーのように多少のストレスや負荷をかけてあげる必要もあります。

また、このようなややルーズな顧客に対しては、期日や同意の類の返事を顧客自身の口から言わせることも大切です。誰も約束を破りたいと思っていないので、顧客自身に期日を言わせることでプロジェクトに 強力にコミットさせることもできます。

電話=ダメなものと決めつけず、うまく使い分けるのが大切です。

業務連絡だけでなく、寄り添うコミュニケーションも必要。

Web制作のプロジェクトは比較的長期間のプロジェクトになります。1カ月近く自社側の制作フェーズで連絡が途絶えるフェーズもザラにあります。ただ、顧客はわかっていても連絡が途絶えると不安に感じるものです。定期的に声のコミュニケーションをとるだけでも顧客は結構安心します。できれば、進捗報告などを定期的に伝えてあげましょう。

ついでに疑問に思っていたことなどの相談を受けて、その場で処理し、不安払拭できるなどの利点もあります。

そういった意味では長期に渡るプロジェクトに関しては、メールや電話だけでなく、たまに会いに行くというのも良いです。近況報告や進捗報告などをたまには対面で行うというのも試してみてください。(もちろん、相手が超合理主義者の場合は安易に会いに行く必要はないと思います。)

人間には単純接触効果というものがありますので、会うだけで関係性が良くなるケースもあります。また、雑談などの対話の中で新たな発見があったり、アイデアが生まれたりします。もしかするとクロスセルやアップセルに繋げられるケースもあるかもしれません。

(今後Web会議が浸透すれば直接会わずに信頼関係を構築できるようになるかもしれませんが、今のところ会わないで信頼関係を構築するのは難しい印象を受けています。)

顧客は自分達が思っている以上に不安に感じ、プロジェクトについて何も見えていません。メールを送って「ハイ終わり」という投げやりな進行ではなく、顧客個人の性質を踏まえて、適切なツールを選択して、思いやりのある進行を意識しましょう。

担当者と仲良くなる。

先のコミュニケーションの話の延長ですが、顧客とやり取りを続けていけば、どちらかに難がない限り、普通は仲良くなるものです。何カ月、下手すれば数年間プロジェクトを共にするわけですので。

担当窓口を味方に付けるというのはスムーズな進行をするうえでとても大切です。Web制作は不確実性の固まりです。また人間である以上、どうしてもミスは生じます。

担当者と仲が悪ければ、ミスをした際に揚げ足を取られたりしますが、仲が良ければ「次はたのみますよー」レベルで終わることもあります。また、積極的にプロジェクトに加担してくれます。

つまり、Web制作のプロジェクトの成否は、顧客と自社の担当者同士の関係が大きく関係しています。良い関係と悪い関係であれば当然ですが良い関係のほうが圧倒的にお得なわけです。わざわざ顧客と不仲になるメリットはありません。

今後は一歩踏み出して、顧客の担当者と仲良くなる(もちろんビジネスとして)ことも意識してみましょう。電話で世間話するのも、たまには食事を共にするのもディレクターのひとつのスキルです。

顧客を考えさせない。

プロジェクトが停滞する原因は概ね顧客が動かなくなったときです。

顧客が動かないと言うと、顧客が悪いように思えますが、一概には言えません。もしかすると動かないのではなくて「動けない」のかもしれません。

顧客は面倒だな、難しいなと感じると途端に反応が鈍くなります。 難易度や専門性の高いタスクは、ディレクターが分解したり、例を示しながら進行する必要があります。

例えば、ホスティング関連が定番です。ホスティング関連の話は顧客にとって、大変分かりづらい領域です。Web制作のプロジェクトでは、顧客自身でホスティング会社とやり取りをしなければいけないケースがあります。これを完全委任してしまうのか、あるいはホスティング会社へ送付するメールを代筆してあげるかで進行速度は異なります。

遅延のリスクを考えれば数分でメールを執筆したほうが圧倒的に効率的でしょう。

顧客はWeb制作の素人です。しかもWeb制作以外にも通常業務を受け持っている方です。そんな忙しい顧客の状況を理解して、少しでも考えなくて良いドキュメント作りやメール文の執筆を心がけましょう。

自分より顧客、クリエイターを優先する。

ディレクターは優先度を見失ってはいけません。

特にタスクの処理は要注意です。一概には言えませんが、ディレクターのタスクの優先度は
顧客・クリエイターが関与するタスク>自分自身で完結するタスク
となります。

基本的にクリエイターはディレクターの指示がなければ動けません。ディレクターが自分のタスクを優先させると、その間、クリエイターの業務が停止することになります。これは製造業で言えば工場が停止するのと同じ状況です。

つまりディレクターが組織のボトルネックになってしまうということです。

ディレクターのタスクはクリエイターが動いている間に処理すればいいのです。自分を優先させてはいけません。

また、これは論外ですが、
・制作など自分がやるべきではないタスクを処理していないか?
という点も見直してみましょう。

ボールを持たない。優しくパスする。

よくタスクのことをボールと比喩しますが、うまく進行したり仕事を楽にするコツとしては、とにかく自分でボールを持たないことです。

以前、私の尊敬する経営者が、「タスクはボール型の時限爆弾だ」と比喩していました。確かに大抵のタスクは抱え続けると爆発してトラブルになります。また、ディレクターのタスクはWeb制作の中でも上流に位置する工程がほとんどです。つまり、ディレクターのタスクが爆発するということはプロジェクトそのものが炎上することを意味します。

ディレクターはとにかくボールを持たないことです。自分にボールが回ってきたら即座に投げるのが基本です。特に数分で終わることは即処理するのはタスクを貯めない大切なポイントです。

代表的な例がメールの返信です。メールを受信ボックスにためることのメリットはありません。返信にも大して時間を要しません。メールは即座に返信、遅くても1営業日で返信するのが基本です。これを意識するだけでもスピードは上がるはずです。

もちろん、ボールをただ横流しするだけでは良いディレクターとは言えません。クリエイターや顧客がストレスなく業務を遂行できる準備を整えたうえで、ボールを渡す意識が大切です。

情報をオープンにする。共有する。

Web制作の流れはディレクターからデザイナー、フロントエンドエンジニアといったクリエイターに業務指示を出す形式がポピュラーだと思います。

このようなチーム体制の場合、顧客の窓口がディレクターになるため、プロジェクトの情報は必然的にディレクターに集中します。また、このような体制の場合、顧客とのやりとりも共有していない場合が多いでしょう。

もちろん優れたディレクターが指揮をとる場合は問題ありません。しかし、優れていないディレクター指揮を執る場合は、ディレクターの業務や意識決定が停滞し、進行に影響が生じる可能性も考えられます。

もし、自身がプロジェクトのボトルネックになっているように感じているディレクターは、情報を自分だけに留めていないか見直してみましょう。もし、情報を自分だけに留めているようならば、積極的にチームメンバーに情報共有してみましょう。

顧客とのやり取りをはじめ、素材や情報を全てチームメンバーに共有することで様々な利益を得られます。例えば、メールなどのコミュニケーションを初期時点からクリエイターと共有しておけば、クリエイターもプロジェクトの全貌を把握できるようになります。

プロジェクトの全貌を共有できればチーム間で様々な意見交換や相談ができるようになります。また、素材を始めとした情報を共有することでディレクターを経由する必要もなくなるため、パスワークの負荷も軽減できます。つまりチームメンバーに助けてもらいやすくなるわけです。

スーパーマン的なディレクターであれば問題ありませんが、自身は優れたディレクターではないと認識しているのであれば、自身に情報を集中させず、プロジェクトメンバーと共有し、時には助けてもらいながら進行すると良いでしょう。

以上です。

如何でしたでしょうか? この記事が私のような修行不足ディレクターのお役に立てれば幸いです。では!

この記事の執筆者

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Yasuyuki Tsubakizaka

1988年生まれ。福井県出身。キオミル株式会社代表取締役。大学卒業後に都内Web制作会社に入社。2018年の退職までに300社以上のWebサイトをディレクション。2018年9月にキオミル株式会社を設立。得意領域はBtoBマーケティング、Webディレクション、プロジェクトマネジメント、法人営業、組織マネジメント。
「小さくても強くて優しい組織」を目指して、苦悩しつつも前向きに会社を経営中。ちなみにWeb制作業界に入った元々の理由は「なんとなくカッコいいから」。趣味は料理。

運営中のWebサイト

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